大般若法会

平成30年6月15日に大般若法会(だいはんにゃほうえ)を当山において行いました。

大般若法会とは、大般若経600巻を転読することにより、大般若経の御利益を頂きまして、檀信徒の身体健全、家内安全、五穀豊穣等を祈願する祈祷会です。

大般若経は、西遊記にも出てくる有名な三蔵法師玄奘(さんぞうほうしげんじょう 602〜664)が、16年間の旅でインドから持ち帰ったものを、最晩年になってから4年余りの年月をかけて配下の訳経僧たちと翻訳した、あらゆる仏典の中で最大規模を誇る経典です。字数は約500万字、全部で600巻となります。

とはいえ、600巻すべてを1日で読み上げることは到底出来ないので、何人かの僧侶で分担して転読します。
転読とは、長い経文(きょうもん)を読む場合に、経題と経の一部だけを読んで全体を読むのに代えることをいいます。

この所作によって起きる風(空気)に触れることで、諸願が成就するともいわれています。
また大般若経を転読する際、一巻ごとに「降伏一切大魔最勝成就(ごうぶくいっさいだいまさいしょうじょうじゅ)とお唱えします。これは一切の魔物を打ち破り、最も素晴らしい幸いを成就したまえという意味です。

皆さんがよくご存知の般若心経は、この大般若経600巻の中から一番良いところを選んで編集したもので、大般若経の真髄です。

当日は当寺の梅花講の13名も「聖号」と「まごころに生きる」をお唱えしました。