曹洞宗について

宗名

曹洞宗(禅宗)といいます。

宗旨

曹洞宗は、お釈迦さまより歴代の祖師方によって相続されてきた「正伝の仏法」を依りどころとする宗派です。それは坐禅の教えを依りどころにしており、坐禅の実践によって得る身と心のやすらぎが、そのまま「仏の姿」であると自覚することにあります。

大本山

曹洞宗には、大本山が2つあります。ひとつは福井県にある大本山永平寺であり、もうひとつは横浜市にある大本山總持寺です。これを両大本山といいます。

本尊

曹洞宗は、釈迦牟尼仏をご本尊とします。「南無釈迦牟尼仏」とお唱えします。

教義

私たちが人間として生を得るということは、仏さまと同じ心、「仏心(ぶっしん)」を与えられてこの世に生まれたと、道元禅師はおっしゃっておられます。「仏心」には、自分のいのちを大切にするだけでなく他の人びとや物のいのちも大切にする、他人への思いやりが息づいています。しかし、私たちはその尊さに気づかずに我がまま勝手の生活をして苦しみや悩みのもとをつくってしまいがちです。

お釈迦さま、道元禅師、瑩山禅師の「み教え」を信じ、その教えに導かれて、毎日の生活の中の行い一つひとつを大切にすることを心がけたならば、身と心が調えられ私たちのなかにある「仏の姿」が明らかとなります。
日々の生活を意識して行じ、互いに生きる喜びを見いだしていくことが、曹洞宗の目指す生き方といえましょう。

経典

『修証義』(しゅしょうぎ)
『摩訶般若波羅蜜多心経』(まかはんにゃはらみったしんぎょう)
『妙法蓮華経普門品』(みょうほうれんげきょうふもんぼん)等の諸経典です。